人材募集は介護業界のコア業務です

慢性的な人材不足に悩んでいる介護業界にとって人材募集は非常に大切な業務となります。また介護業は職場環境における人間関係の比率が大きく、求職者にとってみても良い職場を探すのは簡単ではありません。ここでは双方にとってより良いマッチングを行う方法を解説します。

介護事務所の人材募集方法の順位

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  • 1位 ハローワーク 70.6%
  • 2位 職員・知人を通じて 34.6%
  • 3位 折込チラシ、新聞・雑誌の広告 27.3%
  • 4位 求人・就職情報誌、求人情報サイト 21.3%
  • 5位 自社ホームページ 12.2%
  • 6位 福祉人材センター(Web含む) 9.0%
  • 7位 学校・養成施設等での進路指導 6.9%
  • 8位 就職セミナー(就職説明会) 6.5%
  • 9位 ホームヘルパー等養成講座修了者を勧誘 4.7%
  • 10位 看板・張り紙、吊るし広告 4.1%
  • 11位 ボランティア、実習生を勧誘 4.0%
  • 12位 その他

出典:(公財)介護労働安定センター「平成27年度『介護労働実態調査』の結果」

意外にもハローワークが圧倒的です。
以下、第1位から第4位まで解説していきましょう。

ハローワーク

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介護事務所は基本的にハローワークに登録するため、件数も情報量も多いです。しかし介護職だけの話ではないですが、ハローワークは事務所側も求職者側も半強制的なところがあるので、そのぶんおざなりになっている感があります。仕事のマッチングが無料のハローワークだけでうまくいっているのならば、決して安くない有料の人材紹介業が成り立っているわけがないですから。
しかし、ハローワークは無価値かというとそうではなくて、ただ漫然と求人票を掲出したり、漫然と勤務先を探すだけではだめだということです。メリットとデメリットを理解しながら、せっかくの無料の公的サービスを賢く使いましょう。

メリット

ハローワークは公的な機関なので、掲載される求人情報に信頼性があります。地元の求人も探しやすく、熱心な担当者に当たれば就職先の評判やアドバイスを貰えたりします。
また、条件を満たす求職者であれば「求職者支援制度」を利用することもできます。受講料無料で介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格を取得できたり、就職の斡旋を受ける事ができるというものです。

デメリット

上述の通り半強制的なところがあるので、求職票の内容が嘘ではないにせよおざなりだったり、労働時間や勤務形態の説明が無難なものになっていたりします。
また、平日しか開けていない(たまに土曜日開けているとこもあり)なので仕事を持っている転職者にとって使いにくいです。

求人掲載欄を活用しよう

求職票は求人条件と求人掲載欄に分かれます。前者は勤務時間や給与などの条件で、後者は自由筆記の部分です。この求人掲載欄をしっかり書き込みましょう。
また職を探している人はこの部分をよく読みましょう。この部分をしっかりと書いていない事務所を候補に選ぶ必要はありません。
なぜなら、この仕事は誰でもできるマニュアル仕事というわけではないからです。そして退職者の多くが人間関係と事務所の運営方針が合わないことを理由にあげます。利用者に対しても職員間でも、対人間の部分の大きい仕事です。これは、その事業所の理念や方針がはっきりしていて、マネージメント層が人間にしっかりコミットするというようにしていないと、簡単に地獄の職場になってしまいます。その部分に思い入れがあれば求人掲載欄に書くことは自然と増えるでしょうし、そんなことはどうでもいいと思っていたら、ここに血の通ったことを書くことは難しいです。

見学に導こう/見学に参加しよう

とはいえ、誰もが文章をうまく書けるわけではないですし、「血が通った」というのを、「楽しい職場です!!!」みたいな空虚な言葉にしても逆効果ではあります。
そこで、求職者に施設の見学に来てもらいましょう。また求職者は積極的に見学に行くようにしましょう。百聞は一見に如かず、です。

職員による紹介

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可能ならばこれが一番良い求人採用方法です。狭い業界ですし、人間は同じような人とつながっているものです。ですから、良い人の周りには良い人がいますし、その逆もまたしかりです。求職者側からしても同じです。自分の仲の良い人が良いと言っている職場は、大抵の場合その人にとっても良い職場です。

職員による紹介にはコツがあります。それは制度化とインセンティブです。
言葉だけで「良い人がいたら紹介してね」というだけでは駄目だということです。
いつから紹介してもよいのか。人間同じ課題を持っている方が仲良くなりますので、職員の中で求職中の人を一番たくさん知っているのは入ってきたばかりのスタッフです。勤務開始初日から紹介してもいいのか、試用期間が終わってからか、1年後か。正解があるわけではないですが、明文化されている方がお互いにやりやすいです。正社員や契約社員やアルバイトなどの雇用形態を問わないのか問うのかも明記したほうが良いです。
また、インセンティブ制度も作っておきましょう。紹介料をお金で払おうということです。これはお金を目当てに紹介してもらうということではなくて、管理側の本気度を伝えるためです。口だけで適当に言っているのではない、と。ですから、高額である必要はありません。しかしはっきりと金額を示したほうが良いです。

折込チラシ、新聞・雑誌の広告

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今どき時代遅れなように思えますが、そうでもないです。特に新規開業時に折込チラシでカラーの1枚ものを載せるのは効果がありますし、潜在利用者に対する広告効果もあります。地元の有力事業所という印象を与えます。

ただしやりようがあって、上述のハローワークの求人票をそのまま出すようなものは駄目です。求人条件を文字にして並べるために出すものではなくて、職員の笑顔の写真などイメージ広告によるインプレッションに重点を置きます。そして、条件面は最小限にして、もし細かく書かなければいけなければURLを書いてウェブサイトに誘導しても良いです。
そして、笑顔で惹きつけた上で、この広告で持っていくところは、説明会や見学会への参加です。随時受け付けというよりも、日付時間場所を指定してしまったほうが良いです。
なぜ説明会や見学会が大切かは、上述のハローワークの見学の部分と同じくです。

求人・就職情報誌、求人情報サイト

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インターネット上の求人情報サイトは、介護以外の仕事も掲載した総合的な求人サイトもありますし、介護職を専門に取り扱うサイトもあります。求人情報は最新ですし、業界全体の求人傾向を数量的にも性質的にも解説しています。
また、求人サイトには転職を支援してくれるコーディネーターを用意しているところも多く、求職者の相談に乗ってくれてアドバイスをくれたり、条件に合う求人を探して提案してくれます。面接のセッティングや給与など条件交渉などを代行してくれる場合もあります。

問題は値段が高いことです。
これは求職者側にとっても無視できない話です。介護はあまり利益率の高い仕事ではなく、また高利益率を追求しているわけでもないのは求職者の方も承知だと思います。「売上」は介護保険や公的資金であり、それをなるだけ利用者や働く人のために使うことを望まれています。そのお金が、全く他業界のウェブ業界だの人材業界だのに流れていくのは、正しいことなのでしょうか。そういうことを許している事務所を信用しても良いものなのでしょうか。
もちろんこれは程度問題です。他業界に一銭たりとも支払ってはいけないというのはおかしいです。求人情報サイトや人材紹介サービスに高いコストをかけてまで出すべき求人ならば、それは良いことだといえるでしょう。具体的にはマネージャクラスになってくると、こういったところを使わなければいけないと思います。
そうでなくて、もっとハローワークや職員からの紹介や見学会など、もっと求職者の「職場環境が不安だ」というニーズを満たすことができるやり方を工夫せずに、人材募集というこの業界の根幹に関わる業務を、他人任せにして金だけ漫然と払っている・・・となるのがいけないのです。経営者側から見て駄目なだけでなく、求職者側から見ても、その漫然と支払われた金はいったいどこを削って出てきたものなのかは、推測してしかるべきです。

求職情報サイトだけのことではありませんが、アウトソーシングは悪いことではないですが、コア業務を丸投げしてしまうと後々ろくなことがありません。